2025年08月04日
Q:相続手続きにはどのくらいの期間がかかるのでしょうか。行政書士の先生、教えてください。(広島)
先日、広島の実家に住んでいた父が亡くなり、私が喪主となって葬儀を執り行いました。長く闘病生活をしていましたので、覚悟はしていましたが、やはり寂しいものです。
知人に父が亡くなったことを話したとき、相続の手続きには時間がかかるので早めに進めた方がいい、とアドバイスを受けました。私は広島から離れて暮らしていますので、なかなか相続の手続きに時間を取ることが難しいのですが、相続人は母と私の2人だけで、母は高齢ですので、私がやろうと思っています。
一度手続きをするために広島に帰省しようと考えていますが、相続の手続きにはどのくらいの期間がかかるのでしょうか。また、相続手続きを行うにあたって、必要な書類があれば、教えていただきたいです。父の財産は広島の実家と銀行にいくらか預貯金があるようです。(広島)
A:相続財産によって、かかる期間がかわってきます。
相続手続きにかかる期間についてですが、相続財産によって手続きの方法やかかる期間が異なります。
相続財産は金融資産(現金や預貯金・株など)と不動産(ご自宅の建物や土地など)の2つに大きく分けられ、それぞれ手続きの方法やかかる期間が異なりますのでご説明します。
◆金融資産
金融資産の相続手続きでは、亡くなった方の銀行口座の名義を相続人名義へ変更、または解約し、相続人へ分割します。金融機関により、多少異なりますが、戸籍謄本一式、遺産分割協議書、印鑑登録証明書、各金融機関の相続届等が必要となり、一般的に2カ月弱かかります。
◆不動産
不動産の相続手続きでは、法務局で申請をし、亡くなった方が所有していた不動産の名義を相続人名義へ変更します。
必要書類としては戸籍謄本一式、亡くなった方の住民票除票、相続する人の住民票、遺産分割協議書、印鑑登録証明書、固定資産税評価証明書等があり、お手続きには一般的に2カ月弱かかります。
なお、相続人の中に未成年の方がいたり、行方不明の方がいる、ご自宅で自筆証書遺言が見つかった場合などには家庭裁判所での手続きが必要となるため、さらに時間がかかりますので、早めに手続きを行うことをおすすめします。
相続手続きは正確かつ迅速に行う必要がありますので、相続が発生した際は相続手続きを得意とするひろしま相続遺言相談窓口の行政書士にお任せください。広島をはじめ、多数の地域の皆様から相続手続きに関するご依頼を承っているひろしま相続遺言相談窓口の専門家が、広島の皆様の相続手続きがよりよいものになるよう、手続き完了までしっかりとサポートをさせていただきます。初回のご相談は無料でお伺いしておりますので、広島の皆様、ならびに広島で相続手続きができる事務所をお探しの皆様におかれましてはお気軽にご連絡ください。
2025年07月02日
Q:父の相続をするにあたって、法定相続分について行政書士の先生に伺いたい。(広島)
広島で暮らしていた父が亡くなり、相続手続きを進めています。実家中を探しましたが、遺言書は見つからないため、相続人で財産をどのように分割するか話し合わなければなりません。相続人は母と私と妹が当てはまりますが、妹はすでに他界しているので、母と私で話し合いをすすめていました。ところが、妹の夫から連絡があり、妹の子供が相続人になるのではないかというのです。父から見ると孫にあたる妹の子供は相続人になるのでしょうか。その場合、どのように分けたらいいのか法定相続分の割合を教えてください。(広島)
A:相続順位によって法定相続分を確認できます。
結論からお伝えすると、今回のケースでは妹様のお子さまも相続人に該当します。法定相続分は以下のようになります。
配偶者であるお母様:1/2
ご相談者様:1/4
妹様のお子さま:1/4(お子さまが2人以上いる場合には、お子様の人数で1/4の財産を分割します)
法定相続分について簡単にご説明します。
相続において、配偶者は必ず相続人となり、その他の相続人の順位によって法定相続分が異なります。また、民法で決められた遺産を相続する人の事を「法定相続人」といいます。
第一順位:子供や孫(直系卑属)
第二順位:父母(直系尊属)
第三順位:兄弟姉妹(傍系血族)
第一順位の相続人がいない場合や既に亡くなっている場合には第二順位の人が法定相続人になります。第二順位の相続人も無くなっている場合には第三順位の人が法定相続人になります。
民法第900条(法定相続分)
同順位の相続人が数人あるときは、その相続分は、次の各号の定めるところによる。
一、子及び配偶者が相続人であるときは、子の相続分及び配偶者の相続分は、各二分の一とする。
二、配偶者及び直系尊属が相続人であるときは、配偶者の相続分は、三分の二とし、直系尊属の相続分は三分の一とする。
三、配偶者及び兄弟姉妹が数人あるときは、配偶者の相続分は四分の三とし、兄弟姉妹の相続分は、四分の一とする。
四、子、直系尊属又は兄弟姉妹が数人あるときは、各自の相続分は、相等しいものとする。ただし、父母の一方のみを同じくする兄弟姉妹の相続分は、父母の双方を同じくする兄弟姉妹の相続分の二分の一とする。
ここまで法定相続分についてお伝えしてきましたが、相続では必ず法定相続分で相続をしなければならないわけではなく、目安となります。遺言書の残されていない相続では法定相続人全員での話し合い(遺産分割協議)を行い、誰がどのくらい相続するかを決めることができます。
相続は何度も行うことではなく、ご自身での判断が困難な場合もあるでしょう。相続において不安なことがある際には相続の専門家へ相談することも一つの手です。
ひろしま相続遺言相談窓口では、広島のみならず、広島周辺地域にお住まいの皆様から相続手続きに関するたくさんのご相談をいただいております。
相続手続きは慣れない方にとっては複雑な内容となり、多くの時間を要する手続きになるかと思われます。ひろしま相続遺言相談窓口では広島の皆様のご相談に対し、最後まで丁寧に対応させていただきますので、安心してご相談ください。また、ひろしま相続遺言相談窓口では広島の地域事情に詳しい相続手続きの専門家が、初回のご相談を無料にてお伺いしております。
広島の皆様、ならびに広島で相続手続きができる行政書士および事務所をお探しの皆様にお目にかかれる日をスタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。
2025年06月03日
Q:相続財産が不動産しかない場合の均等な分け方を行政書士の方に伺います。(広島)
先月亡くなった父の相続手続きについてお伺いします。我が家には母がおりませんので、相続人は私と弟と妹の3人になるのですが、父の相続財産を調べたところ、現金はあまりありませんでした。あとは建て直しが必要なほど老朽化した父の住んでいた広島の実家と空き地になっている小さな不動産になるかと思います。父は広島の実家で一人暮らしをしていました。兄弟の仲は良くも悪くもないといったところです。遺産の分け方で揉め事にはなりたくないので、不動産の均等な分け方を教えてください。または均等でなくても全員が納得する方法があるようなら教えてください。(広島)
A:不動産を均等に分ける方法をお伝えします。
人が亡くなると相続が発生しますが、遺産分割を行うにあたってまずは、ご実家で遺言書の有無をご確認ください。遺産分割では、遺言書があるかないかで手続きの流れが異なります。もし、遺言書が見つかりましたら、家庭裁判所で検認の手続きを経て遺言書を開封し、その内容に従って遺産分割を行ってください。遺言書がある場合には、遺産分割についての話し合い(遺産分割協議)を行う必要はありません。
こちらでは、遺言書が無い場合の相続手続きについてご説明します。
被相続人(故人)の財産は、相続人全員で共有するため、相続人全員で遺産分割協議を行って分配する必要があります。今回のご相談者様はまず、相続財産のご自宅と空き地の評価を行ってから、それぞれの価値を算出します。それから遺産分割についての話し合いの場を設けるとよいでしょう。
次に、不動産の分け方についてご説明します。
【現物分割】相続財産をそのままの形で相続人で分割する方法です。例えば、Aが自宅、Bが空き地、Cが現金を相続するというような内容です。不動産評価は全く同じとはならないため、厳密には不公平が生じることになりますが、相続人全員が納得するようであれば問題ありません。
【代償分割】必ずしも全員が相続財産を引き継ぐわけではなく、引き継いだものが他の相続人に対して同等となる価値の代償金または代償財産を支払って均等とする方法です。この方法は、相続財産であるご自宅に相続人が住んでいる場合などに適した方法ですが、財産を引き継いだ相続人は代償金としてまとまった額の現金ないし、財産を用意しなければなりません。
【換価分割】相続財産の不動産を売却して現金化してから、相続人で平等に分割する方法です。
ひろしま相続遺言相談窓口は、相続手続きの専門家として、広島エリアの皆様をはじめ、広島周辺の皆様から多くのご相談、ご依頼をいただいております。
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